1990(平成2)年の全国大会で日田木製履物連合会が提案し、1991(平成3)年に全国木製はきもの業組合連合会が制定しました。
昔は、男物の下駄は7寸7分、女物の下駄は7寸2分と決まっていたので、7月の7は下駄の寸法から、また22日は下駄の歯形が漢数字の「二」とよく似ていることにちなんでいます。
下駄の昔話
昔、あるところに、さすけという男が、おかあさんと2人でくらしていました。
おかあさんが重い病気になりましたが、医者にかかりたくてもお金がありません。
(このままでは、おかあさんが死んでしまう。お金持ちのごんぞうおじさんに、お金をかりよう)
と、さすけは出かけていきました。
ごんぞうおじさんは、
「金をかせというのか? それなら、おらの家のひろい畑を、一日でたがやすんだ」
と、どなりました。
さすけは早くお金をもらって、おかあさんを助けようと、がんばって、一日で畑をたがやしました。
でも、ごんぞうおじさんは、
「まだ金はかせん。大おけに水をいっぱい入れろ!」
と、またどなりました。
つぎの日、さすけは水をはこびました。
ところが、おけには小さな穴があけてあって、いくらはこんでもいっぱいになりません。
「なまけ者! 金は貸せん、帰れっ!」
さすけは追い返されました。
とぼとぼ歩いていくと、とあるお宮の前にきました。
(おなかがへったなあ。もう歩けない。どうしたらいいんだろう)
さすけは、うとうとと、いねむりをしてしまいました。
からーん からーん からーん からーん
ゆめの中でしょうか。
げたの音が近づいてきます。
あらわれたのは、やさしい顔のおじいさんでした。
「ははおや思いのさすけよ。一本のはのげたをさずけよう。このげたをはいてころぶと、そのたびに小判が出る。だが、ころぶたびに背が低うなる。やたらと、ころぶではないぞ」
「は、は、はい。ありがとうございます」
おじいさんのすがたは、パッと消えました。
「ありゃ? 夢か? でも、ほんとうに、げたがあるぞ」
さすけは、おっかなびっくりげたをはいてみましたが、なにしろ一本はのげたです。
立つか立たないうちに、すってん!
「あっ、いてててえ」
と、いったとたん、ちゃりーん。
「ああ、小判だ!」
さすけは大よろこびです。
その小判を持って、すぐに医者のところへいきました。
医者にみてもらったおかあさんは、みるみる元気になりました。
それで、あのげたは大事にしまって、さすけは、おかあさんといっしょに、毎日よくはたらきました。
そこへ、ごんぞうおじさんが、さすけのようすを見にやってきました。
そっとのぞくと、ごちそうを食ベています。
「やいやい。このごちそうはどうした! ごちそうを買う金があるくせに、おらのところに金をかりに来たのか!」
「まあまあ、気をしずめてください。これには深いわけが」
さすけは、あのげたの話をしました。
「なに、小判の出るげただと。こいつはいい。これは、びんぼう人のおまえたちより、金持ちのおらがもつべきだ。もらっていくぞ」
ごんぞうおじさんは、げたを持って帰っていきました。
家に帰ったごんぞうおじさんは、さっそく大きなふろしきを広げました。
げたをはいて、ふろしきの上にのると、
「へっヘっへ、まずは、ひところび」
と、言って、すってんと、ころびました。
すると、小判がちゃりりりーん。
「おおっ! 本物の小判じゃ!」
さあ、それからというもの、
♪ころんでころんで、小判がほい。
♪ちゃりんこ、ちゃりんこ、小判がほい
ごんぞうおじさんは夢中になって、ころびました。
「おおっ! 小判がだんだんでっかくなるぞ! おらよりでっかくなっていくぞ! おら、日本一の大金持ちじゃあー!」
ごんぞうおじさんは、ころぶたびに、自分が小さくなっていくことに、ぜんぜん気づいていません。
そのころ、さすけは、げたをはいてころぶと、背が低くなることを言いわすれたのを思い出して、あわてて、ごんぞうおじさんに会いにいきました。
家に行ってみますと、しめきった家の中で、ちゃりん、ちゃりん、と、音がします。
「おじさーん、おじさーん!」
と、呼んでみましたが、へんじがありません。
さすけはとびらを力まかせにあけました。
すると、中から小判が、じゃら じゃら じゃらー、と出てきます。
「うああっ! ごんぞうおじさん。どこだあ!」
ごんぞうおじさんは、山のようにつまれた小判のすみで、ばったのように小さくなっていました。
それでも、ころんでは起き、ころんでは起きして、小判を出しています。
そのうちに、とうとう小さな虫になって、どこかへ飛んでいってしまいました。
その後、さすけは、ごんぞうおじさんの家をひきとって、長者さまになり、おかあさんとしあわせに暮らしましたとさ。
よくばりすぎると、ろくなことがありませんね。
京都 賃貸よりオススメでした。