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11月12日 洋服記念日

2009年11月12日(木) 08時18分08秒 スタッフブログ

1872(明治5)年のこの日、「礼服には洋服を採用す」という太政官布告が出されました。
 これは、公家・武家、いわゆる裃(かみしも)や束帯(そくたい)などの和式の礼服を廃止し、洋服の使用を促進するというもの。
 全日本洋服共同組合連合会が1972(昭和47)年に制定。

洋服に関する昔話

むかしむかし、三人のサギ師がいました。
 いつもいつも、じょうずに、うそをついては、人の物をとっていたのです。
 あるとき、三人のサギ師は、王さまのところへいって、いいました。
「王さま。わたくしたちは、とてもふしぎな布を、おることができます」
「ほう、どのような布じゃ?」
「ほんとうのむすこには見えますが、にせもののむすこには見えないという、ふしぎな布でございます」
 王さまは、びっくりしました。
「ほんとうに、そのような布がおれるのか?」
「はい。ほんとうに、おれます」
 王さまは、すっかり感心しました。
 そのころ、この国では、おとうさんが死ぬと、そのあとをついで、家や、土地や、お金をもらえるのは、ほんとうのむすこだけ、ということになっていました。
「そういう便利な布があれば、だれがほんとうのむすこか、はっきりわかるわけだ。そして、ずるいにせものを、かんたんに見つけることもできるぞ」
 そこで王さまは、三人のサギ師に、金や、銀や、絹をたくさんやって、そのふしぎな布をおらせることにしました。
 サギ師たちは、お城の中の一へやに入って、布をおりはじめました。
 四、五日たつと、三人はいいました。
「王さま。世界一めずらしい布がだんだん、できてまいりました。一度、ごらんになってください」
(わしは、まちがいなく、まえの王さまの、ほんとうのむすこだ)
と、王さまは思っていました。
 でも、なんとなく、心配です。
 そこで、さきに、いちばんえらい家来を見にやりました。
 いちばんえらい家来は、もどってくると、こういいました。
「それはそれはきれいな布が、できかかっておりました」
 王さまは、もうひとりの家来を見にやりました。
 その家来も、同じようにいいました。
「いままでに見たこともない美しい布が、できかかっております」
「家来たちに見えるのなら、わしにも見えるだろう」
 こう思った王さまは、やっと自分で見にいきました。
 三人のサギ師は、ねっしんにはたらいているふりをしました。
 サギ師たちは、なにもない台の上をゆびさしながら、いいました。
「王さま。まことに美しい色でございましょう」
「・・・?」
 王さまには、なにも見えません。
 目をこすってみても、やっぱり見えません。
 さあ、たいへんです。
 このことが人に知れたら、王さまは、前の王さまのほんとうのむすこではないと言われて、王さまをやめなければなりません。
 それではこまりますので、王さまは、わざとむねをはって言いました。
「うむ、なかなかに見事じゃ。できあがりをたのしみにしておるぞ」
 それから、三日たちました。
 王さまは、こんどは、正直者の裁判長に、布を見てくるように、いいつけました。
 裁判長が仕事場にはいっていくと、三人のサギ師は、またまたいっしょうけんめい働いているふりをしました。
 そして、美しい色や、すばらしいもようを、しきりに説明しました。
 けれども、裁判長には、なんにも見えません。
 裁判長は青くなりました。
 だって、もしも、まえの裁判長のほんとうのむすこでないとすれば、裁判長という、りっぱな役目を、やめさせられてしまいますから。
 そこで、王さまの前へもどってきて、
「あれは、わたくしが、いままでに見たなかで、いちばん美しい布でございます」
と、見えない布をほめました。
 王さまは、おどろきました。
 自分に見えないものが、ほかの人たちには、ちゃんと見えるのです。
 王さまは、また、べつの役人に布を見てくるように、いいつけました。
 この役人も、
「たしかに、世界でいちばん美しい布でございます。」
 こうなっては、王さまもますます、見えるようなふりをしていなければなりません。
「みなの者。もうすぐ、世界でいちばん美しい布が、できあがるぞ」
 とうとう、見えない布が、できあがりました。
 王さまは、そのふしぎな布で、新しい着物をつくらせました。
 そして、お祭りの日に、そのすばらしい着物をきて、町じゅうをまわることにしました。
 いよいよ、お祭りの日になりました。
 三人のサギ師は、ありもしない着物を、王さまに着せるふりをしました。
 それを見て、家来たちは口ぐちにほめました。
「よくお似合いでございます」
「色も、もようも、ほんとに、きれいでございます」
「この様にうつくしい着物は、今まで見たことがありません。さあ、王さま、町の人たちにも見せてやってください」
 王さまは、町の人たちの前に出ました。
 町の人たちは、王さまを見てビックリ。
 どう見ても、パンツ一つしか、はいていないのです。
 でも、王さまの着物が見えないといえば、おとうさんのほんとうのこどもでないと思われます。
 それで、みんなだまっていました。
 そのとき、ひとりのどれいが、王さまの前に進み出て、いいました。
「王さま。わたしは、だれのこどもでもかまいません。わたしの目にうつる、ほんとうのことをいいます。王さまは、はだかで、馬にのっていらっしゃるんです」
「だまれ、だまれ、ばか者!」
と、王さまは、カンカンにおこって、どなりつけました。
 しかし、どれいのことばを聞くと、
「王さまは、はだかだ。王さまは、はだかだ」
と、みんながいいはじめました。
 王さまも、ようやく三人のサギ師にだまされたことに、気がつきました。
 すぐに、家来をやって、三人をつかまえさせようとしました。
 ところが、そのときにはもう、三人のサギ師は、金や、銀や、絹を、たくさんもって、にげてしまっていました。

 



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